いま、息子は14歳です。
優しく元気に育っています。
けれど、小さな頃の子育ては、本当に大変でした。
酷い感覚過敏だった息子は、抱っこをするだけで、パニックになりました。
些細な音も不快で、何時間も絶叫泣きをしました。
感覚が過敏すぎて、焼いたお餅や、トーストは「痛い」と食べませんでした。
小学2年生の頃、全身に原因不明の発疹ができたことがありました。皮膚からは常に体液が垂れ続けている酷い状態に。。。
大きな病院を紹介されて
「今すぐに入院するように」
と言われたことがありました。
けれども、聴覚過敏があったり、食べられるものが少なかった息子は入院することができず、家で介護することとなりました。
息子は、薬の副作用が全身に出た経験があり、薬を怖がって飲めませんでした。
薬が飲めないのに、皮膚はただれて、体液は垂れ続けているのです。
ーーなんとかして、息子のからだ、治さないと。
原因不明の症状を治すために、試行錯誤の毎日が始まりました。
・庭に生えていたハーブや野草を使った手当て
・体の中の血液をきれいにするために、食事や水に気を付ける
・全身の皮膚の症状だったので、腸を整えるように発酵食品をとる
・体によくなさそうなもの(添加物など)は一切取り込まない
皮膚の状態は外から見たら分かりますが、体の中は見えません。
「よくなっているのか、悪くなっているのか、体の中の状況を知りたい」
そこでしていたのが、おしっこの観察 です。
おしっこは、もともと血液です。血液が腎臓を通るとおしっこになります。
おしっこを観察すれば、からだの中の様子がわかるかもしれない…
そうして、子供と一緒に、おしっこ観察をはじめました。
食べたものをチェックしながら、観察を続けて分かったことは
・赤みの肉を食べると、尿が濁る(鶏むね肉だけは濁らなかった)
・小麦製品をとると、尿が濁る
・乳製品をとると、尿が濁る
(病気が酷かったころの、息子の場合です)
尿が濁るときは、皮膚の状態も悪くなりました。
皮膚を作るためには、ミネラルと酵素が必要です。
どうしたらミネラルを効率よく吸収できるか、いろいろな食材と調理法で試しました。
そんな生活を続けて1年半も過ぎたころ、皮膚はだいぶ良くなっていました。おならが臭わなくなっていたので腸の状態も回復していたことと思います。
そして、他にも、改善されたことがありました。
まず、感覚過敏です。本人が「平気だよ、全く嫌じゃないよ」というほど穏やかになっていました。
赤ちゃんの頃から癇癪が頻繁でしたが、パニックになることがほとんどなくなり穏やかになりました。
夜、眠れるようになりました。
この時の病気が完治するまでは、2年ほどかかりました。
それ以降は、風邪をほとんどひかなくなりました。ひいても1~2日で治るようになりました。
それは大きくなった今も、続いています。
闘病中のおやつは、体に負担にならないで、ミネラルをたくさん採れるものを考えながら作っていました。
その中で、息子が一番好きで何度もリクエストしてきたのが、発芽げんまいのシフォンケーキです。
私がフワフワに焼き上げたシフォンケーキを、息子はいつも、ぺたんこにつぶして食べていました。
「このほうがおいしいよ、おマミ^^」
と言って。
いまは、すべてが、宝物の思い出です